5G元年

今年2019年(令和元年)は5G元年です。

5G(Fifth Generation)とは第5世代の移動体通信システムのことで、現在の4G(LTE)の次の世代となります。
1970年代後半に1Gのアナログ方式が登場して以来、進化してきた通信システムが5Gとなるのです。

 

1G~4G

アナログ方式の自動車電話から始まった1G(第1世代)が、2G(第2世代)でデジタル方式へと進化して、iモードを始めとするパケット通信ができるようになり、3G(第3世代)ではデータ通信を高速化して写メや着うたを送受信できるようになりました。3Gで国際標準規格になったことで、海外でも携帯電話が使えるようになったり、世界中でヒットしたiPhoneも登場しました。

そして4G(第4世代)ではスマートフォン時代を見据えて、LTEとしてデータ通信に特化して「高速化」「低遅延」「同時多接続」を重視して開発され、音声もデータとして送ることができるようになりました。

このように数十年に渡って通信、主に携帯電話やスマートフォンの通信システムを中心に進化してきました。
通信速度も大幅に上昇し、スマートフォン1つで、買い物から道案内、撮影した動画の送信、ゲーム、YouTubeなどの動画視聴も難なくできるようになっています。

 

5G

今でも十分な速度がある4Gなのに、5Gという通信システムを開発して実用化、商用化の一歩手前まできているのはなぜでしょう。

5Gは通信速度が最大20Gbps、実効速度5Gbpsと言われています。
もちろんスマートフォンでも5Gは利用できるようになりますが、主には商用での利用が想定されています。

4Gで開発された「高速化」「低遅延」「同時多接続」をより進化させることで、医療現場では遠隔地からのロボットを使った手術、自動運転車の制御、ドローンや建設車両の正確な操作では、高速な通信と低遅延(応答速度の高速化)が求められます。
高画質なVRを活用した生配信やこれから増大するIoT機器は、同時多接続が求められます。

4Gでも可能ではありますが、特に「低遅延」という部分ではリアルタイム性や通信の信頼性がありません。
手術や自動運転では、実際に自分がその場にいるかのようなタイムラグのないリアルタイム性と、途切れることのない通信の品質が必要です。
こうした技術が商用化することで、より私たちの生活に影響を及ぼすようになります。

命の危険が伴う作業や踏み入れることのできなかった場所も、4K画質のカメラを搭載したロボットやドローンを使ってリアルタイムな映像を見ながら、安全に作業や救助活動をすることができるようになります。

 

スマートフォンでの利用

5Gの通信システムはスマートフォンでも使われるようになります。
すでに各社とも開発を進めており、特に今秋から参入する楽天は5Gを中心にサービスを展開していくということです。

気になるのは利用料金。
3Gから4Gになった際には、4Gだからという値上げはありませんでしたが、徐々にプランの変更があり、結果的には3Gから比較すると高くなっています。
ただ、これは1台が通信するデータ量が爆発的に増え、3Gと同じ料金では通信施設が維持できないということから利用料金が上がっていきました。

しかし5Gでは、すでに4Gでのデータ量をもとに計算されており、通信量がどれだけ増えるのかをシミュレーションしていますし、電波の利用効率も高まり、動画や画像も新しい規格が登場して同じ画質でもより容量を小さくしたり、通信する際にもネットワークに負荷をかけないような配信方法が登場していています。
よって、今のところではありますが、大手キャリア各社とも現在の料金と大きく変わらないのではという話がでています。

5Gが商用化することで、私たちにとってスマートフォンの通信速度の高速化以外に、直接的なメリットは無さそうですが、社会としては多くの技術革新に繋がり、生活をより便利に安全・快適にしてくれるようになります。

2020年のオリンピックには、5Gを利用して、4Kや8Kの映像をリアルタイムに配信できるようになります。
「例えばサーフィンなら、観客は浜辺から眺めるのではなく選手と一緒に波に乗っている気分になれる。競技のファンは、仮想現実を自宅のテレビ、ヘッドセット、ワイヤレス機器などで利用して、選手の動きを捉えることができる。(Intel最高戦略責任者アイシャ・エバンス氏)」という話もあり、ますますワクワクしてきます。

徐々に生活の中に浸透してきている新しい技術が、生活を便利に変化してきています。
5Gにより様々なモノがネットワークに繋がることで、街全体が「スマートシティ」として構築され、より安全で便利な街に生まれ変わります。
ちょっと周りを見ると今までと違うところが見えてきます。そうした様々な新しい技術を見つけるのも楽しいですね。

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